投球体幹姿勢の変化
リアラインコアによる投球動作における胸椎の「しなり」の変化
① トレーニング後に胸椎の可動域が改善される。
トレーニング後は、胸椎の可動域が改善されて上肢と下肢エネルギーのCircle LAGを作る事が出来ている。
② トレーニング前は、胸椎の可動域に制限がある。
上肢のエネルギーは、胸椎のクッション性が無いために前方に押されるように斜め下方向に向いている。
下肢のエネルギーは、背骨によって「前方に押された上肢のエネルギー」に引っ張られる。
軸足は、上肢のエネルギーに引っ張られたことにより回転エネルギーをロスしている。
マウンド傾斜が入ると、さらにエネルギーのロスが考えられる。
体の前方へのシフトと回転運動は、「一組一対」の動きになる。
胸椎のクッション性が無いと前方への体重シフトに回転運動が奪われる。
このことにより、回転エネルギーを失う。
この投手は、マウンド傾斜を利用した前方への加速と腕の力で押さえつけて投げていると思われる。
体、肘肩の負担は、大きくなる。
投球力感の割に球質、走りは悪いと思われる。
投球動作は、胸椎がうまく動かないと頚椎や腰椎が代償して運動のバランスを崩します。
エネルギーロスの代償動作として、体が過剰に動いて投球、打撃不調の原因となることがあります。
代償動作を無くし、一連の流れの運動の中で作られる円のエネルギーをロスなく使うためには、胸椎のクッション性が重要になります。
背骨のしなりによるバランスがCircle LAG POWER(重力質量のある円のエネルギーの圧力)を最大に使うことが出来るのです。
胸椎部 = 50%
クッション性と頭の位置を保持する。
骨盤固定しての脊骨の伸展力は、胸椎部 = 50% 腰椎部 = 30% 腰仙部 = 20%の割合で動くようになっています。
しかし、本来50%の伸展力を持つ胸椎が固まって動かないと頚椎や腰椎を過剰に使いすぎてしまうのです。
頭の重さは体重の8~10分の1程度、60kgの人であれば、約4.8~6kgです。
アフリカや東南アジアなどには、水瓶を頭に乗せて水を運ぶ人たちがいます。
その役割は多くの場合、女性が担っています。
彼女たちは自身の頭の重さに加え、水を満たした水瓶を頭に乗せますが、肩こりがないそうです。
実は彼女たちは経験的に体に負担のかからない姿勢(耳と肩関節が同一ライン上になる姿勢=脊柱の上に頭がある状態)で水や荷物を運ぶので、その重さは体を貫く重心線を通って地面に抜けるため、頚肩背の筋肉はさほど負担がかからないのです。
猫背の方は1.4〜1.7倍くらい 何もしなくても体に負担がかかります。
読書、書字、パソコン操作など我々が日常的に行う姿勢をとる時、曲げる角度にもよりますが2~3倍、12~18kgほどの負荷がかかり、頚、肩、背(僧帽筋)の筋肉は重さを支えることになります。
実際姿勢の崩れているほとんどの方が、胸椎を使って動けていないのです。
背骨のクッション性と頭の位置を保持するためにも胸椎の正しい動きが必要となります。
野球、ゴルフは前傾姿勢を保ち続けます。
疲労により胸椎のクッション性に問題が起こると投球、打撃のエネルギーロスにつながります。
このことにより、エネルギーロスを上体、腕などが代償運動を行おうとします。
最大の重力質量をもつCircle3のエネルギーを最大限ボールに伝える為には、背骨のしなり、クッション性が重要なのです。
脊骨の伸展力は、胸椎部 = 50% 腰椎部 = 30% 腰仙部 = 20%の割合で動く。
一番よりも、
“唯一”という言葉のほうが
僕の人生では
大切な位置を占めてきた。
MLBの中で、...
抜きん出ようとする
熱い欲望がなければ、
そこを越えられないんだ。
ピッチャーは脚が大切だ。
脚に問題があったら、腕にも問題が生じる。
頑丈な脚じゃなきゃ生きた球は投げれない。
Lynn Nolan Ryan
背骨のしなりを失えば、運動エネルギーを失う。
胸椎伸展可動運動は、前傾角度を崩さずに頭をおこす技術として打撃にも必要な動きになる
胸椎伸展可動域は、打撃に重要な動きになる。
MLBの強打者に通じる胸椎伸展可動運動の使い方とは?
「スイング原理 3Circle energy」 で ”胸椎伸展可動域” の打撃技術理論を説明します。
グリフィーJrは、「下肢と上肢のCircle LAG POWR」を使うために前傾角度を保ちつつ、胸椎伸展可動域を最大に使い胸椎伸展可動域より上の上体を起こしています。
この動きは、ICHIRO選手も意識的にバッターズサークルで行っています。
動画で前傾角度を保ちつつ、上体を起こしているところを3Circle Energy 理論の説明を頭に入れて見てください。
体の骨の動きをイメージすることで打撃技術が見えてきます。
Circle Energy LAG POWER
ICHIRO選手の優れた胸椎伸展可動域